2024年も残りわずかとなり、年末年始の準備が本格化する季節です。
新年最初の家族行事といえば、親戚や子供たちとの集まり。そして欠かせないのが、お年玉です。
親戚の子供や孫たちへのお年玉、一体いくら渡せば良いのか迷う方も多いのではないでしょうか。
特に、インフレや物価高が続く昨今では、従来の相場感では物足りないと感じる子供もいるかもしれません。
この記事でわかること:
- お年玉の相場や適切な金額設定のポイント
- 一般的な子供が受け取るポチ袋の総数
- 一般的なお年玉をくれる相手
- 一般的なお年玉の使い道
- インフレに強いお年玉の使い道
ぜひ最後までご覧いただき、インフレ時代にふさわしいお年玉の準備にお役立てください!
お年玉の平均金額と相場はいくら?
「子育て19」によるアンケート調査をもとに、お年玉の相場を下記の表にまとめました。
学年 | 相場金額(円) | 平均金額(円) |
小学生低学年 | 1,000~3,000 | 約2,773 |
小学生高学年 | 3,000~5,000 | 約3,536 |
中学生 | 5,000 | 約5,476 |
高校生 | 5,000~10,000 | 約7,315 |
お年玉の金額は、家庭や地域、親戚間の慣習によって異なる場合がありますので、あくまで参考程度と考えてください。
また、子供の年齢や学年に応じて金額は変化し、多くのご家庭で年齢が高くなるにつれてお年玉の金額を高額にしていくのが一般的です。
上記の表はあくまで参考として、ご家庭の状況や考え方に合わせて適切な金額をお考えください。
インフレを考慮すべき?
インフレを考慮しても、お年玉は気持ちが何より大切です。もらえればその金額にかかわらず子どもたちは喜ぶものです。
ただ、もし欲しいおもちゃや目標の金額がある場合は、その分を少し上乗せして1,000円ほど多めに入れてあげるのも良いかもしれませんね。
子供1人につき何個のポチ袋を貰ってる?
お年玉は、子どもたちにとって新年の楽しみの一つであり、誰からいくつのポチ袋(お年玉袋)をもらうかは、家庭や親戚の状況によって異なります。ここでは「未来へいこーよ」が行なったアンケート調査を元に誰からもらうのか、また、1人の子供がもらうポチ袋の合計数についてご紹介します。
お年玉をもらう相手
お年玉をもらう相手について、以下のような傾向が見られます。
• 祖父母: 子どもたちが最も多くお年玉をもらうのは祖父母からで、その割合は90%に達します。
• 親: 親からお年玉をもらう子どもは約70%です。
• 叔父・叔母: 叔父や叔母からお年玉をもらう子どもは半数以上となっています。
筆者自身は祖父母からのお年玉をもらった記憶はありますが、親からもらった経験はありません。親からもらう子どもが70%もいるという数字には正直驚きです。
もらうポチ袋の数
一人当たりのもらうポチ袋の数についての調査では、以下の結果が示されています。
• 4袋以上: 全体の半数以上の子どもが4袋以上のお年玉を受け取っています。
• 6袋以上: 約22%の子どもが6袋以上のお年玉をもらっています。
これらのデータから、子ども一人が平均して4~6人程度の親族や家族からお年玉をもらうことが多いと推測されます。
ただし、これらの数値は家庭や親族の構成、地域の習慣、各家庭の経済状況などによって変動します。また、親戚の数や親密度によっても異なるため、あくまで一般的な傾向として参考にしてください。
親戚が多い子どもの中には、十個以上のお年玉をもらったと話す子がクラスに1人はいましたよね。当時は「親戚が多くてうらやましいな」と思っていましたが、大人になった今では、親戚の集まりが意外と大きな出費だったのだろうなと気づかされます。新年の集まりが、子どもにとっての楽しみである一方で、大人たちには少し負担に感じる側面もあったのかもしれません。
もらったお年玉は何に使ってる?
お年玉は、子どもたちにとって特別な贈り物であり、その使い道は各家庭や子どもの年齢、興味によってさまざまです。ここでは、一般的なお年玉の使い道をまとめました。
1. 貯金
多くの家庭では、お年玉を将来のために貯金することが一般的です。特に幼児期や小学校低学年の子どもたちは、親が全額を管理し、子ども名義の口座に預けるケースが多いです。
2. 欲しいものの購入
子ども自身が欲しいものを購入するためにお年玉を使うことも多いです。具体的には、以下のようなものが人気です。
• ゲームやおもちゃ: 新しいゲームソフトやおもちゃを購入する子どもが多く見られます。
• 本や文房具: 学習意欲を高めるために、書籍や文房具を選ぶ子どももいます。
3. 経験や体験への投資
お年玉を使って、以下のような経験や体験に投資するケースもあります。
• レジャーや娯楽: 家族や友達と一緒に遊園地や映画館に行くなど、思い出作りに使うことがあります。
• 習い事や学習: 新しい習い事を始めるための費用や、学習教材の購入に充てる場合もあります。
4. 親や家族へのプレゼント
感謝の気持ちを込めて、親や祖父母へのプレゼントを購入する子どももいます。このような使い方は、思いやりの心を育む良い機会となります。
5. 投資や貯蓄の学び
高学年や中学生以上になると、投資に興味を持つ子どもも出てきます。親子で一緒に金融教育の一環として、投資信託や株式の購入を検討する家庭もあります。
お年玉の使い道を考えることは、子どもにとってお金の価値や管理方法を学ぶ良い機会です。親子で話し合いながら、適切な使い方を見つけていくことが大切です。
インフレ時代のお年玉の使い方の提案
インフレを考慮すると、お年玉をそのまま貯金するだけでは価値が目減りする可能性があります。例えば、今5千で買えるとは現金のまま保管しておくよりも、以下のような使い方や運用が理にかなっているかもしれません。
目的を持った使い道
欲しいものや必要なものを購入することで、直接的な満足感や価値を得ることができます。特に、経験や学びにつながる使い道(本や教材、体験型ギフトなど)はお金の使い道として満足感もあり勉強にもなるので有効です。
金融教育の一環としての投資
親子で一緒に簡単な投資商品(ジュニアNISAなど)に触れさせるのはいかがでしょうか。インフレに対抗する手段として、お金を運用する経験を積むことは将来役立つはずです。
貯金+αの運用
すぐに必要でない場合は、一部を貯金しつつ、残りを投資信託や債券など、比較的安全性の高い資産運用にまわすことも一つの方法です。
金や銀を購入
金や銀は、歴史的にも価値を保ってきた資産です。経済不安やインフレが進行する中でも、相対的にその価値が下がりにくい特徴があります。また、グラム単位で購入できるので少額からでも始められるので便利です。また、子どもにとって、金や銀の購入は「目に見える資産」を持つ体験となり、資産形成の意識を育む良い機会になります。
まとめ
お年玉は新年の伝統的な贈り物として、家族や親戚間の絆を深める大切な役割を果たしています。
お金の価値は時間とともに変化します。現在5,000円で買えるものが10年後には買えなくなるのはインフレが原因です。
そのため、お年玉などの資金を貯金するだけでなく、投資や運用を検討することで価値を守ることが重要です。
特にインフレや物価高の影響を受ける時代においては、その金額設定や渡し方に悩む方も多いかもしれません。
本記事では、お年玉の相場や使い道、もらうポチ袋の数について紹介しました。
・相場:小学生から高校生まで年齢に応じた金額の目安を把握。
・使い道:貯金、欲しいものの購入、経験への投資など、多岐にわたる可能性を紹介。
・もらうポチ袋:親戚の人数や家庭環境による差があり、1人当たり平均4~6袋が一般的。
・お年玉の使い方の提案:現金の価値は目減りしていくので、できれば今有効に使う、余ったお金は株式や金銀などに投資してインフレ対策が有効。
お年玉は単なる金銭の贈与ではなく、子どもにお金の価値や使い方を考えさせる教育の機会でもあります。今年のお正月も、お年玉を通じて温かい家族の時間を楽しんでみてはいかがでしょうか?