「レナード彗星」が近づいています。
レナード彗星は2021年一番の彗星だと言われています。
レナード彗星は一度来ると二度とこないとか。
一度しかないチャンスを観てみたいですよね。
今日は
レナード彗星はいつどこで見える?
レナード彗星は肉眼でも見える?
レナード彗星はどれくらいの明るさ?
について調査しました。
レナード彗星はいつ見える?
レナード彗星は執筆時(2021年12月8日)にはすでに存在しており、未明から明け方の東の空に5等級くらいの明るさで見えます。
彗星が最も地球に接近するのは2021年12月12日(日)の日本時間23時頃です。
距離としては0.23au(地球と太陽の距離の0.23倍)まで近づきます。
その後は距離も離れ、明るさも低くなりますが、年内くらいは観察できそうです。
2022年1月にも地球に近づきますが、この時には今回よりも距離があるため、12月が観察に最も適しています。
この接近の後、レナード彗星は二度と接近することがありません。
一生に一度しかないチャンスなので見えたらラッキーですよね!
ようこそレナード彗星。
レナード彗星は太陽系の中を移動していて、12月12日に地球に最接近します。
写真左下の星の集まりは球状星団M3。球状星団のほうは、数万光年の彼方にあり全く距離が違う遠くの天体です。
(昨日未明、望遠鏡を使って撮影) pic.twitter.com/why8Mimakb— KAGAYA (@KAGAYA_11949) December 4, 2021
レナード彗星はどの方角で見える?
レナード彗星は北半球の中緯度(日本全体も含まれる)から、2021年11月末~12月12日頃は未明から明け方の東の空に観察できます。
ピークの12月12日は地平線から見られるのが5時少し前と推測されています。
星の位置が低く、6時でも高度12度ぐらいとされています。
東の空のかなり低いところで観られるので、開けた場所で観察するようにしましょう。
12月16日ごろからは夕方の南西の低空に見えるようになります。
日の入り1時間後頃、高度が10度未満とかなり低い場所に存在するので、こちらも開けた場所で観察すると良いでしょう。
すさみ町で撮影したレナード彗星。コントラストを強調して、長く伸びた尾を表現しました。緑色の核から伸びた彗星の尾が綺麗ですね。#レナード彗星 pic.twitter.com/kGZYmFvnDY
— T Yoshida@天体写真の世界 (@TYoshidaAstro) December 7, 2021
レナード彗星はどれくらいの明るさ?肉眼でも見える?
レナード彗星が最接近する12月12日頃の明るさは3.7等級で、これは町明かりの少ない場所ならば十分に肉眼で観測することが出来ます。
写真などに収めるにもよく写る明るさです。
レナード彗星は2021年1月前半に発見されており、その時点では19等級の明るさでした。
そこから地球に接近するとともに明るさを増しています。
明るさの推移は
- 2021年11月27日 7.2等級
- 2021年12月03日 5.9等級
- 2021年12月06日 5.2等級
- 2021年12月09日 4.4等級
- 2021年12月12日 3.7等級(ピーク)
- 2021年12月後半 5~6等級
となっています。
双眼鏡などを用いれば更に探しやすくなります。
レナード彗星、日付順に並べてみました。光学系とカメラ、拡大率は統一していますが、露光時間やスタック枚数などはバラバラなので、あくまで「明るくなっている雰囲気」を感じていただければ。 pic.twitter.com/fL9yagkW56
— Star of Kuma (@StarofKuma1) December 7, 2021
まとめ
レナード彗星は執筆時時点(2021年12月8日)ですでに観測することが出来ます。
未明から明け方の東の空の低いところで観測できます。
また12月16日ごろからは日の入り後からの1時間くらい南西の低空でも観測できます。
地球に最も近づくのは2021年12月12日で、年内は観測できそうです。
最接近時のレナード彗星の明るさは3.7等級で肉眼でも観測できます。
一度しかないチャンスなので、是非観測してみたいですね!