保育園から幼稚園への転園。慣れるまでどれくらいかかる?

育児記事
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長女・カノアは年少の半ばで保育園から幼稚園へ転園しています。年度の途中での転園はどうなのか?癇癪持ちのカノアは無事に慣れることが出来たのか?転園してちょうど半年になるカノアの今の様子を踏まえてレポートします。

満開の桜
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保育園で年少に進級すべきか、幼稚園に入園するかという選択

前回の記事(https://majimemama-smileikuji.com/hoikuen-erabi)でカノアが1歳児から保育園に入園したことを書きました。1歳児2歳児と進み、年少に上がる時にこのままの園でいいのか悩んでいました。年少児からは幼稚園という選択肢も増え、カノアに合った教育方針の園もあるかもしれないと思ったためです。

カノアが1歳児から入園した保育園は公立保育園。住んでいる市には私立保育園は一か所できましたが、そこはインターナショナルスクールで保育料がほかの園の倍以上。英語教育には興味がありましたが、正直通わせるには高すぎるので候補から外れました。ほかの園は全て公立保育園なので、どこも教育方針は同じです。

幼稚園は2歳児の秋に2か所か見に行きました。正直どちらも可もなく不可もなくと言った印象でした。そのうち一か所は園自体は特に悪くないと感じましたが、後から先生に個別の話を伺った時にあまり印象が良くなく…。高圧的というか、上から目線の印象を感じ候補から外しました。もう一か所は悪くはないのですが、延長保育の時におやつが出ないというのが引っかかっていました。延長保育は17時まであるとのこと。ワーママの私にとって幼稚園の場合延長保育は必須項目。保育園では15時と17時におやつが出るので、17時までおやつなしはカノアにはきついでしょう。

この時マジママは次女・オハナを妊娠中。年少にあがる直前の2月が出産予定でした(のちに予定通り2月に出産)。ただでさえ出産に伴う入院でカノアと離れる期間が出来、自宅に戻った後も赤ちゃんが増え生活が変わる。そんな時に慣れた園から違う園に入園することでカノアの負担が大きくなりすぎるのではないか…。そう考え、幼稚園ではなく通っていた保育園の年少にそのまま進級させることにしました。

年少の秋に引っ越しが決まるも転園は保留

そして年少に進級。これまでの未満児のクラスと違い、先生の数も減り、上履きで過ごす教室。同じ保育園と言えど、最初は慣れずに別れ際に泣く日もありました。それはカノアだけでなく、他の子たちも同じ。5月になる頃には慣れてよく遊ぶ子も出来ました。この頃に個人懇談もあり、「カノアちゃん、だいぶ慣れてきましたよ」と先生からお話もあり安心しました。

ちょうどこの頃、我が家の引っ越しの話が決まります。引っ越し時期は9月末。同じ市内なのですが、園からは車で25~30分の距離。同じ地区からこの保育園に行っている子は皆無です。カノアも保育園のリズムに慣れた頃だし、同じ教育方針の公立保育園なら生活リズムも一緒。最初慣れるまではかかるかもしれないけれど、転園するなら少しでも早い方が良いだろう。引っ越しに合わせて10月から同じ市立の新居から近い園への転園出来たらいいなと夫婦で話し合っていました。先生に相談すると、「年度の途中で同じ市立の園に転園はできないんです。次年度の4月からの転園になるので、今年9月にある転園希望調査の時に転園希望を出してください」とのこと。

正直、この頃生後間もないオハナもつれての車登園が大変だと思っていた頃でした。この生活があと一年近くも続き、しかも距離もかなり遠くなる…正直辛いと感じました。しかし、途中転園はできない。カノアも今の園の友達もいるし、今の内からじっくりと次の4月に転園することを言い聞かせていこう。このまま来年4月までは頑張るしかない、と腹をくくりました。

保育園が合わない…!

そう決めて、季節は夏になりました。カノアの保育園は夏の2ヶ月だけ縦割り保育になります。通常時年少2クラス、年中・年長各1クラスのところをクラス編成をばらばらにし、3クラスに分けていました。カノアはお兄さんお姉さんが好きだし、喜んでいました。異年齢交流が出来て刺激を受けて成長してくれたらと期待もしていました。

が、楽しんで通っていたのは始めのうちだけ。途中からカノアが朝登園を渋るようになったのです。入口に入るのを拒み、「ママと帰る!」と言うように。毎朝先生に引き渡すまで一苦労でした。

よく見ると、カノア以外の年少児の子たちも同じように朝泣いている子がチラホラ。他のお母さんも「最近朝グズるんですよ~」と嘆いていました。まるで4月に戻ったような年少の子たち。数日様子を見ていたら理由がわかりました。

まず、お兄ちゃんお姉ちゃんたちが怖い。

男の子は力が強く荒々しい子が多く、女の子はすぐに影口を言ったり「小さい子はこっちに来ないで!」と派閥を作ったり。もちろんみんながそうではないのですが、そういう子が幅を利かせていました。

先生達がそれに気づけばもちろん窘めるのですが、如何せん先生の数が足りない。先生方も順番に夏休みを取られおり、全体的に先生の数が少なく目が届いていないのです。

そして、いつものクラスがばらばらになっているので担任の先生も毎日日替わりです。慣れ親しんだ担任の先生がいないので、それも不安になる要因のようでした。

そんな日が続き、カノアは家で癇癪を起こすことが増えてきました。私が一番あれっと思ったのはカノアが家で歌を歌わなくなったことでした。カノアは歌が大好きで、家でもEテレの番組に合わせて歌ったり踊ったりするのが大好きです。それがこの時は私が歌うと「ママ!!歌わないで!!」と怒るように。自分も歌いませんし、Eテレもあまり見ないように。あとから分かったのですがクラスのお兄さんかお姉さんに「小さい子たちうるさいから歌わないで!」と言われてしまいそれがトラウマになってしまったようなのです。

保育園は暦通りの休みのみなので特に夏休みといった長期休みはなかったので、元々夫のお盆休みに合わせて保育園を休ませる予定でした。しかし、カノアのこの状況を見て、私が可能な限り休みを取らせることにしました。

見学に行っていない幼稚園がここに来て候補に

そんな時、たまたまベビースイミングの時に一緒だったお母さんと話す機会がありました。その子は年少から幼稚園に通っている子で、私達親子が見学に行っていない同じ市内の幼稚園に行っています。その幼稚園に見学に行っていない理由は、住んでいる場所から少し離れているので通園バスがなく、近くに通っている子がおらず様子がわからなかったためです。また、お弁当の園なのも、仕事をする私にとってはハードルが高く感じられました。

幼稚園、毎日楽しんでいるよ~。お弁当も面倒だけど、今は希望すれば給食も選択できるし。」とのこと。また、私が気になっていた延長保育については17時半まで。延長保育時はおやつもありとのこと!これまで保育園がマックス19時まで保育してくれていたので、それを思うとちょっと短いですが、私は自営業なので仕事時間はある程度融通が利きます。

これまでこの園を全く候補に挙げていなかったけど、これはありかも!

しかもこの園は引っ越すと一番近い幼稚園になります。保育園にこだわっていたけれど、これなら幼稚園でもいけそう。

早速幼稚園の空き状況を確認すると若干名ならば途中入園も可能とのこと。ちょうど時期的に次年度の新入園説明会をしている時期だったのですぐに見学と説明会にいくことになりました。

見学説明会に参加

見学説明会の日。保育園を休んでいたカノアも一緒に連れていきました。ほかにも3組ほど参加されている方がおり、おもちゃブースが用意されており、カノアもほかの参加者さんの子たちと遊んでいました。カノア以外にも2学期から途中入園検討で参加している方もいました。

担当は園長先生。熱心で弁の立つタイプの先生のようで、みっちり細かく園の説明がありました。園の教育の中で個人の成長を促す独特の指導法を取り入れているとのこと。モンテッソーリ教育を謳っている園ではありませんが、それに近いものを感じました。また、この園長先生の丁寧な説明に安心感も感じました。

説明の後は見学です。この日は夏休み中でしたが夏季保育を実施している期間だったので教室を見学できたのです。見学に行くとちょうど室内での自由遊びのタイミング。そして、カノアと習い事で一緒のお姉さんたち出会いました。「なんでカノアちゃんがいるの?ここの園に来るの?」とまるで転校生かのようにみんなに囲まれるカノア(笑)カノアも悪い気がしないようで、嬉しそうでした。先生の許可をもらいしばらくみんなと一緒に遊んだカノア。すっかりこの園が気に入ったようで、帰りの車で「カノア、この幼稚園に通いたい!」と言い出すほどに。

夜、帰宅した夫にもこの日の様子を話し、カノアの転園を決めました。引っ越しは9月末でしたが、園長先生から10月の運動会の練習が夏休み明けの9月から始まるので9月入園の方が良いとお話されたので、9月からの転園が決まりました。引っ越しは9月末なのでそれまでは車での送迎、引っ越し後は幼稚園も近くなり、園バスも家の前まで来てくれるのでバス通園に決まりました。

そこからはバタバタと保育園退園の手続き、幼稚園入園準備です。

とはいえ、保育園は入園時こそ書類が様々必要で大変ですが、退園時は簡単なもので退園届一枚でした。仲良くしていたお母さんやカノアのお友達にも伝え、少し寂しさもありましたが無事に退園となりました。

幼稚園で必要なアイテムは同じスイミングに通っていた別のお友達がこの園に通っており、海外赴任になるタイミングと重なったため制服などたくさんのアイテムを譲ってもらえることに。たまたまタイミングが合ったので大きな出費にならず有難かったです。

いざ入園!!

チューリップの花

さて、9月になりカノア初登園の日。初日は始業式なので2時間で帰宅。これまで保育園の長い保育時間に慣れていたのであっという間に帰ってきます。初日のカノアの機嫌は上々。「幼稚園楽しかった」と言って帰ってきました。帰宅後担任の先生からの電話があり、「カノアちゃん、今日無事に過ごせました。明日からもみんなと同じで通常保育で午後までで大丈夫だと思います」とのこと。翌日も問題なく通園出来ました。

しかし、2週目からは登園渋りが始まりました。園に行くと「ママと帰りたい」と言い、ごねて教室に入らないように。先生に担がれて泣きながら教室に連れていかれるようになりました。担任の先生からも電話があり、「カノアちゃん、ママに会いたいと言って泣いていました。前の保育園でもそうだったんですか?」とお話があったり…。ベテランの先生方には「新入園の時にはよくあることなので大丈夫ですよ」と言われましたが、やはり気持ちが折れました。ただでさえ保育園での一件でカノアは情緒不安定になっていた時。このタイミングでの転園はカノアにはやはり負担だったかなぁと毎日思い悩みました。

この頃は引っ越しも差し迫っており、私自身も気持ちの落ち着かない日々でした。そんな気持ちがカノアにも伝わっていたのかもしれません。

バス通園をきっかけにカノアが変わった

そうこうしながらも引っ越しを終え、新居での生活が始まりました。カノアのバス通園もスタートです。

バス初日。今日も泣くかな~バスだからさっと乗ってくれないと困るなぁと心配していました。バスが来ると「行ってきまーす!」と嬉しそうに入っていくカノア。すんなり登園です。こちらが拍子抜け!

その日を機に、カノアの登園渋りはおさまりました。カノアに聞くと、「カノア、皆みたいにバスで行きたかったんだ~!」とのこと。バス通園が楽しくて、そのまま幼稚園も楽しくなったようなのです。一度、寝坊してバスに乗れなかった日があったのですが、「バスで行きたい!車で行くの嫌!」と号泣。何とか車に乗せて行ったほどです。その経験からも「明日バスに乗れないよ!車で行くの?」と言うと夜も寝てくれるようになりました。

何がきっかけになるかわかりません。今もしこの記事を読んでいて登園渋りに困っている親御さんがもしいたら、本人に嫌な理由を聞いてみると良いと思います。親が思いもしないちょっとしたことが本人にとっては引っかかっているのかもしれません。

今も楽しんで幼稚園に通っています

こうして、カノアは幼稚園に徐々に慣れていき、この4月から同じ幼稚園の年中に進級します。最初はどうなるかと思った転園でしたが、カノアは転園して良かったと心から思います。結果から言うと、カノアには幼稚園の方が合っていたようです。カノアは自由な時間よりも時間を決めてその中でやることを決めて集中してやるという方が合う性格のようです。自由遊びの多い保育園よりも、時間を区切ってプログラムを決められている幼稚園の方があっていたのです。なので本人も「保育園には戻りたくない」と言っています。

しかし、これは保育園が悪いとかでは全くなく、個人の性格によるものだと思います。たまたまカノアには幼稚園の方があっていました。また、私自身は保育園には大変助けられたので感謝しかありません。

自由が利くとはいえ働いている親にとっては保育園の方がやはり圧倒的に楽です。幼稚園は延長保育はありますが、保育園の方が長く預かってくれます。また、長期休みもあります。個人的には、夫も休みのある冬休みお盆休みは何とかなりますが、春休みが大変!仕事的には年度末で忙しいのに、幼稚園はお休み。夫も仕事で忙しいタイミングなので必然的にワンオペになります。

しかし、カノアが楽しんで園生活を送れるようになったので、これからもサポートしていきたいと思っています。

保育園と幼稚園で悩んでいる方、転園を考えている方、まずは見学や説明を聞きに行って、自分の気になっていることを明確にし、子供さんとの相性を見てみてくださいね

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