長女・カノアは全く離乳食を食べませんでした
最近、「うちの子離乳食食べないんです~」という話を立て続けに聞く機会があった真面目ママ(通称・マジママ)です。いや~、わかる!わかりすぎます!!特に最初のお子さんで離乳食を食べないと本当に悩みますよね!我が家の長女・カノアがそうでしたから!!カノアの0~1歳の頃はどれだけ頭を悩ませ、スマホで検索しまくったことか…。今回はそんなカノアの離乳食との闘いの日々の記事です。
まずは生後5か月で麦茶デビュー
私の住んでいる自治体では第一子が生後4か月になると前期離乳食講習のお知らせがあります。真面目な私、もちろんきっちり参加、しっかり内容もメモって帰宅。講座では大人の食べ物に興味を示しだしたり、口をパクパクするようになった5~6か月ごろから離乳食を開始しましょうというお話でした。
大人の食事を何となく見ているし、手も出そうとしてくるようになってきたのが5か月ちょうど位。本格的に10倍粥を始める前に、まずは麦茶を薄めた物を飲ませてみることにしました。
ちなみに、この時点では完全母乳で哺乳瓶拒否だったカノア。哺乳瓶では飲まないので、いきなりスパウトで飲ませてみました。こぼしはするものの、何とかスパウトで麦茶を飲むことに成功しました!3日ほど麦茶を与えてみて、麦茶の味には問題なさそうだったので10倍粥を始めることにしました。
10倍粥を始めようとするも、まさかの私がダウン
さて、麦茶開始から4日目、さっそく10倍粥を試してみようと講座でもらったレシピ通りにお粥を作り、この日のために買っておいたブレンダーでドロドロのお粥を調理。
と、ここまで大したこともしていませんし、スムーズにいったように見えますが、実はこの時点で私、立っているのもやっとで…どうもおかしいと思い熱を測ると39度超えの熱!そして腹痛と吐き気に襲われました。
おかしな感染症だと大変だと思いすぐに病院に駆け込んだところ、急性胃腸炎とのことでした。実はカノアの出産後、2か月に一度くらい熱を出し体調を崩していました。今思うと、授乳による寝不足となれない育児に加え、この頃多忙だった夫への気遣いもあったのでかなりのストレスがあったのだと思います。
授乳中でも問題のない薬のみの処方にしてもらい、あとは休むしかないということだったので、離乳食開始は延期になりました。この時最初に作った10倍粥はお粥しか食べられない自分用になりました…。
生後6か月、仕切り直しで離乳食スタート
私の胃腸炎は1週間ほどで治まり、気を取り直して離乳食を開始することにしました。この時点で生後6か月過ぎ。見ていたSNSの育児アカウントの同じくらいの月例の子たちはもう離乳食を開始して1か月を過ぎており、すっかり慣れている様子…。「うちも始めなきゃ!」という焦りもありました。
またレシピに従って10倍粥を作り、小さじ1からスタートです。
初めての離乳食記念日、写真に収めてさっそく口に運びます。
「?」という顔をしながらも何とか口に入れることに成功。もっと欲しいというそぶりではありませんでしたが、とりあえずなんだこれという表情のまま口に入れていきました。カノアはおちょぼ口だったので、小さじ1のお粥をとても多く感じましたが、何とか完食!(というか口に放り込んだという感じではありましたが)
小さじ2の壁を越えられない
小さじ1の10倍粥は何とかクリアしたカノア。開始3日目からマニュアルにしたがって小さじ2に増やしてみました。ところが、これが大きな壁に…全然完食できないのです!
スプーンを変えても、空腹の時でも少し先に授乳して小腹が満たされていても、椅子を抱っこに変えてみても、他の人にあげてもらってもダメ。お粥自体あまり食べなくなってしまい、小さじ1も食べなくなってしまいました。
お粥も食べなくなってしまったのに、他の食材をあげてみてもよいのかもわからず、ひとまず10日ほど小さじ2のお粥を用意し、食べられるだけあげるというやり方にしてみましたが、全然食べてくれませんでした。
離乳食を休むことにした
たまたま私の周りのカノアと同じくらいの月齢のお子さんはみんなよく離乳食を食べる子ばかりでした。支援センターなどに行っても「うちの子よく食べるから、どれだけあげていいのかわからなくて~」という話ばかり。それはそれできっとママさんたちは心配していたのだと思います。でも、食べない子のママさんは全然いませんでした。「カノアちゃん、全然食べないっていう割には体大きいよね」などとよく言われていました。この時、一人でも同じ食べないお子さんがいれば、ちょっとは心強かっただろうなぁ。
さて、小さじ2の壁どころか、離乳食嫌いになってきたカノア。食事用のベビーチェアに座らせるだけで身をよじらせたり、スプーンで遊んだり。
私もだんだん疲れてきて、一旦離乳食を休んでみることにしまいました。食べたそうにすることも無く、母乳ばかりで満足そうなカノア。「まぁ焦ることもないか」という気持ちと「とはいえ周りは皆食べてるし…」という気持ちがせめぎ合っていました。
生後7か月、あれこれ試してみることに
離乳食をお休みしてしばらく経ち、カノアは生後7か月になりました。
相変わらず母乳ばかりのカノア。一般的には生後7か月は離乳食中期のもぐもぐ期などと書かれていて、食べられる素材が増えたり、食材のカットも大きめになってきます。
さすがにいつまでも離乳食をお休みしているのも心配なので、再開することにしました。ずっとほかの食材を食べれていないカノア。お粥から再開しましたが、数口食べてもう顔をそむけてしまいます。
またかーとどうしようかなと悩みましたが、もう生後7か月。自分の身体で消化できるものは、自ら食べてくれるのではないかと思い、これまであげていなかった食材でも、月齢的にOKなものは少量ずつ試してみることにしました。
また、「やっぱり手作りでしょ!」と最初は意気込んでいましたが、ベビーフードの方が食べることもあると聞き、離乳食初期向きのものからベビーフードも試してみることにしました。
そんな感じで、食べたらラッキー、食べなくてもいいやくらいの開き直りの気持ちになってきました。
食べる物もある、だが次に食べるとは限らない
そんな感じのゆるゆる手抜き離乳食にしてから、時折ちゃんと食べるときも出てきました。初めてベビーフードでちゃんと食べたのは「白身魚のリゾット」というパウチ入りのもの。7か月から食べられるベビーフードでしたが、生後9か月の時に初めて1パック完食したのです!!
あの時の感動たるや!すぐさま仕事中の夫にラインしたのを覚えています。やっと食べる物が見つかった!早速このベビーフードを買い占めました。
そして、きっとまた食べてくれるだろうと思い、このベビーフードをまた与えてみたところ…今度は口を閉ざしてイヤイヤの表情…。何日かあけて与えてみましたが、結局完食はせずでした。
同じような感じで一度は完食しても次の時には食べないものはいくつかありました。ヨーグルト、パン、バナナなど、一般的には赤ちゃんがよく食べるとされるものもカノアの場合はそうでした。毎日が相変わらず試行錯誤の日々…。
1歳の誕生日に突然食べたものは…
そんなこんなで早くも1歳を迎えたカノア。誕生日はよくSNSで見かける可愛いお祝い離乳食や赤ちゃん用のケーキなどを私も一応作ってみましたが、たいして食べてくれませんでした。まあ食べてくれないのに慣れているのでそれも想定の範囲内ではありましたが(笑)
誕生日を迎えてすぐに、たまたま近くのイタリアンレストランで食事をする機会がありました。カノアの分の離乳食も作って持ち込み。大人はイタリアンを堪能していました。
すると、カノアが珍しく食事に手を出し、欲しがるではないですか!それはピザ。そこのピザはオーダーしてから石窯で作る出来立てのとても美味しいピザなんです。美味しそうな様子がカノアにも伝わったのかもしれません。
あまりに欲しがるので、ピザの周りの何もついてない部分を少し与えてみると…食べる食べる!!もっと頂戴と欲しがるではありませんか!
一緒にいた夫も驚き、「カノアが食べるところ、ちゃんと見たの初めてかも」というほどでした。
ちなみに、4歳になる今も、このお店のピザはカノアの大好物です。この時はピザの耳のみたくさん食べましたが、今ではチーズの部分ばかり食べようとしますが…。
次の懸念事項は保育園の給食
さて、この時は沢山食べたカノアですが、次の食事からはいつも通り、食べたり食べなかったり。食べても大した量は食べません。そして、次なる懸念事項は1歳2か月から入園が決まっていた保育園の給食でした。
カノアの入園予定の保育園は0歳児のクラスがなく、カノアの入園する1歳児からの園。0歳児のクラスがないため離乳食の給食はなく、いきなり幼児食なのです。離乳食も全然食べない、ミルクも飲まないカノアがいきなり幼児食なんて食べてくれるだろうか…心配は尽きません。
入園前に園長先生と給食の件で相談にも行きました。そこで「周りの子を見て食べるようになる子は多いから、様子を見てみましょう。それでも食べないようなら持ち込みを検討しましょう」ということに。のちにこの園長先生は本当にお優しく良い先生で、不安だらけの私は何度も救われました。2年後に異動されるまで、この先生には本当にお世話になりました。
そしていざ入園
心配を抱えたまま、カノアは入園。ちなみにこの時点で卒乳もしていませんでした。(授乳・卒乳関連についてはまたいつか別記事にしたいと思います)
2日ほど半日保育で慣らし保育をし、いよいよ給食スタート!!
朝と帰りに確認する連絡ノートには給食を食べた量を「少・普通・多」で丸を付けてくれるのですが、給食初日は「少」。まあこれも想定していた通りでした。
ところがなんと翌日、ノートには「多」に丸がついているではありませんか!!先生からのコメントにも「カノアちゃん、今日はなんとおかわりをしました!周りの子を見て、これは食べてもいいんだと判断したようです」と書いてありました。
翌日は「普通」ではありましたが、これ以降ほとんどの日が「普通」か「多」のどちらかになったのです!!
家でも少しずつ食べるように
入園をきっかけに、少しずつ家でも食べるようになりました。これまで家で出していたものは離乳食という感じのやわらかい、味付けもかなり薄いものばかりでした。しかし、園で出されているものを参考に、取り分けを増やし、味付けもこれまでよりしっかりとつけるように。
今思うと、カノアはお粥のような柔らかい食感の物があまり好きでなかったようです。なので、幼児食になってからの方が断然食べるようになりました。
絶対いつかは食べるようになる!
離乳食のことでさんざん悩みましたが、カノアの離乳食期を経て言えることは「ずっと食べない子はいない!」ということです。1歳2~3か月までたいして離乳食を食べなかったカノアですが、ずっと成長曲線は上の方で、今でも背も体重も曲線の上の方です。
また、今では嘘のようによく食べます。食べムラはあるのですが、一週間くらいのスパンで考えるようにしています。
離乳食を食べないことで悩んでいるママさん、きっと大丈夫です!その子のタイミングで食べる日がきっと来ますよ。