和歌山県のいわゆる限界集落に共同生活をしている人たちがいます。
自分たちを「山奥ニート」と呼び「共生舎」というところで共同生活をされています。
度々メディアでも取り上げられ、「ザ・ノンフィクション」でも取り上げられています。
今日は
「山奥ニート」の共生舎の場所はどこにある?
共生舎にはどんな人が住んでいるの?
共生舎にはどうやったら滞在できる?
について調査しました。
「山奥ニート」の共生舎の場所はどこにある?
住んでいる人たちが「山奥ニート」を自称する「共生舎」は和歌山県田辺市五味にあります。
NPO共生舎
〒646-1332 和歌山県田辺市五味240−10
このエリアはいわゆる限界集落で、元から住んでいる人は5人、平均年齢は75歳以上とのこと。
元々は林業で栄えた地域だったそうですが、その後衰退。
若者たちは出ていき、高齢化の波が押し寄せ限界集落となったそうです。
共生舎の最寄り駅は「JR紀伊田辺駅」です。
最寄り駅といっても駅から車やバスで2時間かかる場所です。
紀伊田辺駅からは乗車2時間前までに予約制で土日祝休みの大塔交通局のバスに乗るか、自力で車やバイクなどで行くことになります。
山深いところなので道幅も狭く、その割には福祉施設の送迎の往来で朝と夕方には車の多くなる時間帯もあるため、この辺りになれていないと運転も大変そうですね。
雨の景色も好き pic.twitter.com/6B14Q2IXWE
— 山奥ももこ (山奥ニート) (@yamaokumomoko) July 10, 2020
共生舎の建物は
- 小学校の分校だった木造平屋
- そのすぐ隣の職員宿舎だった2階建ての家
- 同じ集落内に借りた一軒家
の3つの場所をシェアハウスとしています。
山奥ではありますが、Wi-Fiなどのネット環境は整っており、アマゾンなどの宅配も届くそうです。
家賃は月2万円ほどで、食費光熱費込み。
食事は皆で作り、週に一度、車で30分ほどかけて買い出しに行くそうです。
また、診療所などは車で30分ほどの場所にあるとのことで、生活に必要なものはある程度近くに揃っているそうですよ。
共生舎にはどんな人が住んでいるの?
共生舎では「公的支援に頼らずに共生すること」をモットーに、ニートや引きこもり、都会の生活に疲れた人たちが集い、共同生活をされています。
滞在するには年齢制限はなく、50代や60代の人が滞在することもあるそうです。
最も多い年齢層は20~30代です。
ひと月の滞在費2万円ほどを支払えば滞在できるので、職業もバラバラです。
ネットで収入を得る人、近隣の農作業を手伝ったり、施設に勤務して賃金を得る人など様々です。
男女も問わず、中にはこの中で共生舎の中で知り合って結婚した人もいます。
そのカップルの赤ちゃんが2021年11月に生まれ、共生舎の中で育てているそうです。
生後2ヶ月が経ちました
すくすく元気に、たくさん泣いてみんなを困らせながら、日々成長しています pic.twitter.com/6YjUuIGiid— 山奥ももこ (山奥ニート) (@yamaokumomoko) January 30, 2022
共生舎の人たちは地域の人たちとも交流を深めながら、時に手伝ってもらったり、手伝ったりしながら暮らしているそうです。
うちの住人が、ごく当たり前に地域のお婆ちゃんに傘さしてあげてた。 pic.twitter.com/BqkfbGJWZV
— 葉梨はじめ(山奥ニート@ザ・ノンフィクション) (@banashi) February 14, 2022
共生舎にはどうやったら滞在できる?
共生舎には
- 日帰り
- 短期滞在
- 長期滞在
の3種類の滞在方法があります。
しかし、2022年2月の執筆時現在、コロナウイルスの蔓延を受けて、新規の滞在者の募集を中止されています。
下記ではコロナ渦の前までの滞在方法をご紹介します。
新規の滞在者受付が再開された場合は方法が異なる場合があるのでご注意ください。
共生舎の滞在方法①日帰り滞在
近くの渓流での釣りのついでなどに日帰り滞在できるそうです。
この場合は電話で事前に連絡しましょう。
共生舎の滞在方法②短期滞在
毎月、1日~15日までの間に短期滞在ができます。
電話やメールで、事前に予約が必要です。
16日~31日は共生舎住人による推薦がある場合のみ、短期滞在が可能です。
短期滞在の場合、食費と光熱費として初日1500円、以降1日1000円必要です。
旅館ではないので、料理や掃除などはセルフになります。
客間があるそうですが、他の短期滞在者がいる場合は相部屋になります。
共生舎の滞在方法③長期滞在
一度短期滞在をしてみて、他の人たちとうまく共同生活を出来そうな場合のみ長期滞在が可能になります。
共同生活になるので、人と人との相性があるのは仕方のないことですね。
共生舎へのアクセス方法
共生舎の最寄り駅は「JR紀伊田辺駅」です。
「紀伊田辺駅」までのアクセスと、「紀伊田辺駅」から共生舎までのアクセスに分けて紹介します。
また、先述のように執筆時現在は新規の滞在者の受付を中止していますので、下の情報はコロナ渦以前のものになりますので注意してください。
紀伊田辺駅までのアクセス
アクセス①高速バス
大阪、京都、東京から来る場合、高速バスが安くて便利だそうです。
大阪~紀伊田辺で約3時間、2900円くらいの値段になります。
アクセス②飛行機
羽田空港から飛行機でアクセスも可能です。
羽田空港から南紀白浜空港まで約70分。
南紀白浜空港から明光バスで紀伊田辺駅まで約40分。
≪問合せ≫
アクセス③電車
電車でのアクセスの場合、JR新大阪駅から紀伊田辺駅まで約2時間。
≪問合せ≫
アクセス④車(自家用車)
車(自家用車)での場合松原JCT(大阪)から阪和自動車道経由で約140km。
終点・南紀田辺インターチェンジから、紀伊田辺駅まで約20分の距離にあります。
紀伊田辺駅から共生舎までのアクセス
紀伊田辺駅から共生舎までの行き方は
- バスで行く
- 共生舎の人に送迎してもらう
- 自家用車などで自分で行く
のどれかになります。
①バスで行く
バスの場合、予約制の住民バスを利用する必要があります。
住民バスを利用される方は、大塔交通局(0739-48-8138)に電話して、名前・時間・行先(五味の共生舎)を伝えて予約するのですが、乗車2時間前までに電話予約なので注意が必要。
ちなみに、土日祝は住民バスが運休なのでバスで行くことはできません。
住民バスを利用する場合の運行予定は以下の2パターンになります。
時間には余裕を持って行動した方が良さそうです。
≪昼過ぎに到着のパターン≫
- 11:35:紀伊田辺発の路線バスに乗る 龍神バス 熊野本宮線 発心門王子行
- 12:04:鮎川新橋着(運賃740円)
- 12:20:鮎川新橋発の住民バスに乗る 事前予約必須
- 13:30:共生舎着 (運賃200円)
≪夕方到着のパターン≫
- 14:50:紀伊田辺発の路線バスに乗る 龍神バス 熊野本宮線 道の駅奥熊野行
- 15:19:鮎川新橋着(運賃740円)
- 15:30:鮎川新橋発の住民バスに乗る 事前予約必須
- 16:40:共生舎着 (運賃200円)
②共生舎の人に送迎してもらう
NPO共生舎の方にお願いするとJR紀伊田辺駅までお迎えに来てくれます。
但し、片道2時間、往復で4時間かかるので、料金が必要です。
料金は2.000円+ガソリン代で約3.000円ほどです。
お迎えをお願いする場合は事前予約が必要です。
時間がかかりますし、車の手配などもあるので、出来たら数日前までにはお願いしてきましょう。
③自家用車などで自分で行く
自家用車やバイクなどで行く場合、かなりの山道となるので、時間に余裕を持って行くようにしましょう。
暗くなるとシカなどの野生動物が出ることもあります。
出来れば午前中に着くことを目安に行くと良いでしょう。
まとめ
「山奥ニート」で有名になった共生舎は和歌山県田辺市にあり、最寄り駅のJR紀伊田辺駅より車で2時間ほどの限界集落にあります。
住んでいる人は元ニートや引きこもり、都会の生活に疲れてしまった人など理由も年齢も様々です。
現在はコロナ渦ということもあり、新規の滞在者の受付は中止されています。
このような場所はこちら以外にも全国にあるとのことで、時代が必要としている場所なのでしょうね。